『The Economist』表紙から2024年を推察する

The Economist: The World Ahead(エコノミスト表紙2024)

世界的な経済雑誌『The Economistエコノミスト)』により毎年末に「The World Ahead」という別冊を刊行している。

”この本の表紙に描かれていることが、その翌年に実際に起きる”とも言われており、
これが、世界の動向の”予言書”として注目されている。

この経済雑誌を発行しているエコノミストグループは、イギリスの多国籍メディア企業なのだが、その株主は世界を動かす有力企業が多いこともあり、その信憑性も増しているのである。

この注目の雑誌、昨年末にも発売された。
まさに今年 2024年の世界の動向を読むための手がかりが描かれているかもしれない。

▼今回の表紙を元に今年・2024年に起きる出来事を推察してみたい。

大統領選挙の年

まず、中央にある箱。
選挙の投票箱のように見える。

今年は、世界的に選挙の多い年であり、
トップを選ぶ選挙が多数行われるので、
それを表しているのだろう。

”投票箱”の上の”砂時計”は、
選挙が近づいていることも表しているとも受け取れる。

世界のトップ達がガラっと入れ替わるかもしれないのであり、
世界の大きな転換点となる可能性もある。

最も注目の選挙は、
11月に行われる「アメリカの大統領選挙」。

トランプ(前大統領) VS バイデン(現大統領)

エコノミスト表紙にトランプ大統領候補を思われるイラストがある。
しかも、「?」マークもついている。

The Economist: The World Ahead(エコノミスト表紙2024)に載っているトランプ大統領候補

トランプ大統領候補と思われるイラストの下に描かれているのは、ロシアのプーチン大統領だろう。
そして、その近くに”平和の象徴”ハトが飛んでいる。
トランプが大統領になれば、
その下に描かれているプーチン(ロシア) VS ゼレンスキー(ウクライナ)の戦争が集結し、平和が訪れることを表しているのかもしれない。

ただ、「?」マークもついているように、
トランプの歩む道も確定しているわけではない。
彼はとても良い主張をしている面もあるのだが、
場合によっては、彼が命を狙われるリスクもある。
某カードには、トランプが「もうたくさんだ!」と叫んでいるイラストもあるくらいである。

そして、プーチンロシアでも大統領選挙がある。
もうすぐ、3月である。
こちらは対抗馬がいないので、
プーチンの5回目の当選は確実であろう。
当選すれば、人気は最長12年間。
現在71歳なので、83歳までである。

なお、ロシアと戦っているウクライナでも、
3月に大統領選挙が予定されていたが、
戒厳令が敷かれており、選挙はなさそうである。

日本のお近くの台湾でも、
まもなく 1月13日に選挙(総統選挙)がある。
これは、与党・民主進歩党(民進党)の頼清徳の当選で間違いないだろう。
実に好印象の政治家であるが、
彼は中国からの独立志向も強いことから、
中国との緊張の高まりの懸念はある。
台湾有事に至る可能性もあり、注目しておきたい。

日本でも解散総選挙が行われる可能性もある。
なにしろ、自民党の不信感が高まっており、
支持率が低迷をしているので。

なお、投票箱の上の砂時計をはさんで、にらみあっているイラスト。

ゼレンスキー(ウクライナ) VS プーチン(ロシア)

この戦いも長引いているが、
砂時計の砂が落ちきりそうな状況を見ると、
終わりが近いことを表しているのかもしれない。
逆に、”落ちきっていないことを表している”とも見ることができ、
その視点で考えれば、2024年中には、この戦いが終わらないことを意味しているとも取れる。

プーチンの上に描かれているシルエットは、
アメリカのトランプ大統領候補だろう。
前述のように、彼の近くに平和の象徴・ハトが飛んでいる。
これと対象的に、反対側のゼレンスキーの近くにいる女性の横には武器が描かれている。
女性が大統領になることによってゼレンスキーに武器が提供されることを表しているのだろうか?

そもそも、この女性のシルエットは誰なのであろう?
アメリカとは限らないとなると、
メキシコでも大統領選挙があるので、
その候補・クラウディア・シェインバウムかも。
メキシコ初の女性大統領になるかもと言われており、
シルエットで描かれたポニーテールの姿も似ている。
彼女は”グローバリスト”としても有名で、
この陣営への親和性もある。

だとすると、
この図は、メキシコ VS アメリカ
という構図も表していることになる。

トランプはメキシコとの国境に壁を作る等、
対立要素はあるため、この構図もうなずける。

さらに、
エコノミスト表紙の図での両陣営の横には、
ロケットが描かれている。
これは、宇宙開発競争も活発に行われることの暗示であろうか?

今年、ロシアは国際宇宙ステーションが離脱し、
独自の宇宙ステーション開発を本格化していくとすれば、
宇宙開発競争でも西側諸国 VS 東側諸国の対立構図が激しくなりそうだ。

ただよく見てみると、
プーチン・トランプ陣営で描かれているものが宇宙へのロケットであり、
ゼレンスキー陣営で描かれているものは戦術核兵器かも。

宇宙開発の平和利用か、もしくは、戦いか、
の違いを表しているのかも。

さらに、
その下の”オセロ”のような白丸と黒丸は、
中央に近づくほど交わり、
遠のくほど離れる。

これは、対立する2つの陣営の関係性を表しているのであろうか。

もしくは、白丸=平和、黒丸=戦争を表しているとも受け取れる。
交わった点は黒丸。
これが和解ではなく、戦いを表しているのかもしれない。

南米・東南アジアにおける米中の覇権争い

エコノミスト表紙のイラストの下部には、
アメリカのバイデン VS 中国の習近平
の対立構図と思われるイラストは描かれている。

上部のゼレンスキー VS プーチンと異なり、
お互いに真逆な方向を向いている。

そして、
2者の間に描かれた地球の場所は、
南米と東南アジア。

ともに米中の覇権争いが激化している地域である。
この争いは今年も激しくなりそうだ。

さらに、
バイデンの左に描かれているのは、
ハリケーン、もしくは核融合発電 と風力発電の風車。
洋上風力発電への取り組みも活発である。
日本でも、長崎県に第1号の洋上風力発電が今月から稼働する。
コストも高い設備でもあり、我が三菱HCCにてリースを伸ばしてほしい。

逆に、習近平の右側に描かれているのは、
温度計と炎、EV(電気自動車)。

バイデン、習近平の下には、
レアメタルのようなエネルギー資源が描かれている。
上部に描かれた、自動車等を動かす資源として描かれているのだろうか?

左から、レアアース、ガリウム、ダイアモンド半導体、ゲルマニウムなどかもしれない。
着目すべきは、それぞれの資源が赤色、青色に繋がって描かれていること。
これは、その資源が、
共産主義陣営か西側諸国のどちらが覇権を握る場所で採れるものかと表しているのであろう。

その資源が眠るのが、
まさに、南米と東南アジア。

新時代の資源の眠る場所での競争が激化する。

全時代の資源といえば、石油が代表であり、
その資源が眠る中等が争いの場となりがちであったが、
資源が変わることにより、
争いの場も変化する。
そんなことを表しているのではないだろうか。

なお、この図の最下部にある、赤丸と青丸。
赤丸=共産主義勢力、青丸=西洋諸国を表しているのであろうか。
中央に近づく程、クロスするが、
最中央部で重なった場面においても、
「?」マークがついている。
これは、完全な共存はありえない、ということを表しているのではないだろうか?

上部にて描かれていたゼレンスキー VS プーチンの下にあった白丸・黒丸が、
最中央部で完全一致しているのと異なる部分だ。

暴落する西側諸国の為替

投票箱の右側には、為替グラフが描かれており、
右肩下がりの暴落ぶり。

貨幣の名前も描かれており、
ドル・円・ユーロ・ポンド。
西側諸国の貨幣ばかりである。

一方、
中国の元やロシアのルーブル等、
BRICSの貨幣は描かれていないので、
暴落しない、もしくは、高騰していくのかもしれない。

現状の西欧諸国 VS BRICS の状況を鑑みると、
こうなる可能性もあると思う。

今まで盤石だと思われてきた米ドルを基軸とした貨幣システムが変化していく時期なのかもしれない。

先読みして、
BRICSの貨幣もすこし持っておくことも模索したい。

この暴落チャートの右側に描かれているのは、
下にて記載するように、コンテナ船と荷物の乱れを表していると思うが、
ブロックチェーンのデジタル貨幣も表しているかもしれない。

ここを牽引していくのが、中国やロシア等のBRICSだ。
この影響もあり、米ドルを基軸とした貨幣システムの求心力の下落をもたらすとも言える。

物流の乱れ

為替チャートの右には、
荷物の乱れたコンテナ船が描かれている。

これは、物流が乱れることを表しているのかも。

中近東での戦の影響でコンテナ船が最短ルートで航海できず、遠回りする等。

このコンテナ船が「円」に繋がって描かれているように、
この影響を最も強く受けるのが日本であり、
円の暴落に繋がりやすいと思う。

管理される民衆の頭脳

投票箱の左側には、人々の脳と、中央にある 万物を見通す目。

これは民衆の頭脳の管理ができる社会へと進んでいくことを表しているのかも。
スーパー監視社会の到来。

なお、
この部分のイラストは、
このエコノミスト表紙イラストを縮図となっているとも言える。
その視点でとらえると、
4つの脳みそは、ゼレンスキー・プーチン・バイデン・習近平。
上の「?」はミサイルで、下の「?」は天然資源かも。

「?」の存在

今回のエコノミスト表紙の「?」、
これは「わからない」ということを意味しているように思えるが、
今回のイラストでの「?」は、”謎の存在組織”を表しているのかもしれない。

それは、世界の鍵を握る立ち位置にある。
そう感じたのは、投票箱の下の「?」について考えた時だ。

前述のように、
このイラストの下部に描かれる米中の対立、
その上に描かれる赤丸と青丸。
交わったところが、単なる黒丸にならず、
「?」が描かれているのだ。

これは、世界対立の中で、
「?」が操っていることを表しているともとらえられる。

世界を動かす人達、
世界統一政府のような存在かもしれない。

そう思ってイラスト全体の中の「?」を考えると、
全体像が見えてくる気がする。

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