炊き出しでのミネラル入りサプリ報道に関して

今年の元旦に起きた能登半島大地震。
いまだに大きな影響を及ぼしており、
避難生活を余儀なくされている方々も多いようです。

そのような中、
被災者に提供する炊き出しの豚汁に“ミネラル入りサプリ”を投入していた件がニュースを賑わせています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f95453cbdc8de96a28cba599c40520cee6a4e001

提供を受ける方々には知らせずに入れていたようです。
提供している団体の方々は「どれだけ摂っても問題ない。」と仰っているとのこと。

確かに避難生活をしている方々は栄養素が足りていない可能性も高く、
すこしでも多くのミネラルを摂ってほしい、というお気持ちはごもっともかと思います。

一方、
「どれだけ摂っても問題ない。」という見解は、
厳密に言うと、正しくはありません。

過剰摂取は弊害もあるので、
”適量”というものはあります。

なので、
食事も合わせた全体のバランスを考慮した上で考えたいものです。

また、
ミネラルと並んでビタミンも不足しがちだと思います。

このミネラルには、
”体に蓄積されるもの”と、
”体内で必要とされる量以外は体外へ放出されるもの”があります。

体に蓄積されるものは「脂溶性ビタミン」(ビタミンA,D,E,K)
必要量以外は体外へ放出されるものは「水溶性ビタミン」(ビタミンC,ビタミンB群等)

蓄積されないものであれば、
極論を言えば、どれだけ摂っても問題ないと言うことができ、
今回の食事提供者が、ビタミンのこのことを仰っていたのであれば、
あながち間違いではないと言えるでしょう。

余談ですが、
脂溶性ビタミンの覚え方は、
”DAKE”と並べると、覚えやすいです。

私は食生活アドバイザー受験時に、このように覚えました。

◎執筆者:食生活アドバイザー・SHUN

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