ロシアのウクライナ侵攻から、
2週間ほど経った。
日本にいると、
現時点では、
TVやネットの画面の向こうのハナシとして捉えられがちで、
どこか世界の果ての出来事のように感じる人も多いと思うが、
思いっきり関係するハナシなのである。
遠くに見えていた津波が、
あっという間に近くに押し寄せて、
堤防を乗り越えてくる感覚に近いかも。
20年も前に書かれた書籍、
日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日
に描かれた世界が、
現実のものとして近づいてきているかもしれないのである。
資源高は当面続き、物価高は止まらない
ロシア・ウクライナ問題は、
当初、早めに収束するだろうと思っていた方も多いかもしれないが、
この紛争は、結構長引くと思う。
ウクライナの自国愛というか、
自由主義、民主主義への愛が強く、
徹底抗戦しているし、
NATO、特にアメリカが参戦しないことの影響も大きい。
要は、
欧米側も本気でスグに止めようと思っていないのだ。
今年の秋くらいまで、
ずるずると泥沼化しながら進むのではないだろうか?
ロシアのウクライナ侵攻は長期化することにより、
世界の資源&コモディティー不足が顕著となり、
結果的に、物価高が進む。
加速する円安
為替について目を向けてみると、
円安が進行し始めている。
ウクライナ侵攻が始まった際、
”有事の円高”として、
一時的に円高傾向になったが、
円安へと戻った。
なにしろ、
世界的に金利上昇へとシフトする中、
日本は据え置きになったままたので、
円の価値は下がり、
結果的に、円安になるのである。
1ドル 117円を超え始めており、
5年以上ぶりの円安である。

世界的な資源高&円安=日本の生活を直撃
私が1年前の記事で書いたように…
コロナで世界の物流が滞り、
供給不足状態にしながら、
異次元の量的緩和政策でお金がばらまかれ、
お金の価値をサゲさせた上に、
さらに、世界で紛争なども起きれば、
世界的な資源高が加速し、
物価は上がり続ける。
さらに、
日本が金利を上げないことにより、
円安が加速。
世界的な資源高&円安により、
日本の物価が上がるのである。
今まで日本はデフレが長期化し、
モノを買うには良い状態であったが、
今年・2022年には、
遂に その状態が終わる時が来そうだ。
実際、
この春から値上げを発表するメーカーも、
増えている。
食品をはじめとした生活必需品の価格が、
数%〜10%くらい値上がりするのである。
電気代も顕著に上がっているし…
コストプッシュによるインフレであり、
日本の賃金は上がらないまま、
物価だけは急速に上がっていくので、
多くの日本人の生活に大打撃である。
スタグフレーションの時代に突入する。
物価上昇に連動して株価も上がればイイが、
実際には、物価上昇=不景気となり、
株価の低迷はしばらく続くと思う。
日経平均でいうと、
24,000円あたりが日銀の損益分岐点なので、
そのあたりが”底”であろう。
MUFGのように金利上昇の波に乗る企業は、
追い風も吹いているし、
配当も高めな%で支払われるので、
こうした株を手堅く持っておくのが、
良いだろう。
・・・
この時代をどう生きるか、
どう乗り越えていくか、
良い施策を模索していきたい。
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