Electronic Cottage(エレクトロニックコテージ)

Electronic Cottageエレクトロニックコテージ/エレクトロニックコテッジ)とは、アメリカの未来学者(作家・評論家)のAlvin Tofflerアルビン・トフラー)が著書「第三の波」(1980年)の中で唱えた“未来の住宅(家庭)”。

アルビン・トフラーは、「第三の波」と呼ばれる社会変化により、人々が遠くの会社へと働きに出かけず、家で働くようになることを予言しました。「第一の波」と呼ばれる農業が主力の時代は、人々は農村で暮らし、そこで農業を営みましたが、「第二の波」と呼ばれる工業化時代においては、人々は農村を離れ、都市部の会社や工場などに集まって働くようになりました。哲学者のKarl Heinrich Marx(カール・マルクス)ですら、「一つの職場に労働者を集める事が、社会の分業が成立するための必要条件」であり、「家で働く事は生産性の後退」であえると説きました。しかし、コンピューターや通信技術の発達により、必ずしも都心部の会社まで出かけなくても家にいながら働ける条件が整ったのです。通信技術によりブロードバンドに接続された、コンピューターがある家(エレクトロニックコテージ)に住めば、そこで働く事もできる時代になります。車や鉄道に乗って遠くの職場まで行かなくても、通信が自宅と職場や取引先を結び、データを届けてくれるのです。もちろん、すべての職種がエレクトロニックコテージでできるわけではありませんが、情報化社会である今、かなり多くの人が可能になると思います。