神田財務官、退任へ!為替介入を指揮したが、円安は止められず…

道路の一時停止線

止まらない円安
本日は、外国為替市場で、1ドル=161円台を突破し、
1986年12月以来、37年半ぶりの円安水準を更新した。

このような中、政府が大胆な人事発表を行った。
大規模な為替介入を指揮してきた財務省神田眞人財務官が、
来月末付けで退任するというのである。

神田財務官は2021年7月に財務官に就任し、
2022年9月には24年ぶりに実施した円買い介入を指揮、
さらには、今年4月から5月にかけて9兆7885億円の円買い介入を行った。
月次ベースでの過去最大の円買い介入である。

しかし、介入後も円安の進行に歯止めがかからず、
今に至っている。
日米金利差という根本的な要因が解決されないままなので、
円買い介入したところで、焼け石に水、というのが正直なところだろう。

米国財務省も、日本を為替操作の「監視リスト」の対象に指定し、
にらみをきかせていることもあり、
政府の為替介入自体もを実施しにくいのではないだろうか。

このような緊迫する歴史的な円安局面の中、
神田財務官は、行き過ぎた円安の動きを牽制するなど、
日々、業務に邁進いただき、気苦労も相当なものだったと思う。

なお、後任には、三村淳国際局長が就く。
3年ぶりの財務官の交代である。
鈴木俊一 財務大臣は、期待を込めた発言をしている。

ちょうど神田財務官が退任する来月7月末のタイミングで、
日銀金融政策決定会合が開催される。
ここで金利上げの発表がなされ、
円安が止まってくれると、三村 新財務官にとって好都合なのだろうが、
果たして…

注目していきたい。

 

 

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