6月18日(火)、
本日は、NTTの大株主・トヨタの株主総会もあったが、
NTTの子会社・株式会社NTTドコモの前田義晃社長 就任記者会見もあった。
この会見にて、前田社長が「自前の銀行設立」に意欲を見せたことが話題になっている。
携帯電話事業大手のau(KDDI)はauじぶん銀行、
ソフトバンクはPayPay(ペイペイ)銀行、
楽天モバイルは楽天銀行を持っているが、
なぜか、今まで最大手のNTTドコモだけが銀行を持っていなかった。
出遅れが指摘されていたNTTドコモの銀行事業。
現状は、三菱UFJ銀行との提携で、dポイントが貯まる口座サービス等を提供する「dスマートバンク」はあるが、
本格的な銀行事業の展開はしていない。
前田社長は本日の会見で、
銀行機能は必要なピースだと語り、「(自前の銀行)設立は最難関だが、自分たちで立ち上げるというやり方もあるかもしれない。様々な検討を進めている」と語り、熱意を示した。
証券会社の事業では、
今年1月にネット証券大手のマネックス証券を連結子会社化したり、オリックス・クレジットを子会社化したり、と進めており、銀行事業もいよいよ本格的に参入することになりそうだ。
地銀の買収などの動きもあるかもしれない。
私自身、携帯電話はauを使っており、
関連してオススメいただいたauじぶん銀行も使っている。
通信キャリアと金融は親和性があり、
ドコモも銀行を持てれば、一気に顧客拡大に繋がりそうだ。
2020年9月にNTTの完全子会社となったドコモ。
本体のNTTは最近、株価低迷が目立っているが、
ドコモの銀行事業が実現すれば、グループ全体での価値も高まり、
株価の再浮上のきっかけにもなるのではないだろうか?
これから金利も上げられる時代になるだろうし、
タイミング的にも良いかもしれない。
ドコモ銀行、
さらに、NTT銀行、とネーミングすると、重厚感もあっていいかもw
・・・
ところで、
日本政府が牛耳っていた今までのNTTでは、
コントロール権を強靭なものにするために、NTTドコモを完全子会社していたと思う。
が、今後、日本政府が保有株を売却し、コントロール権を弱めていく段階では、
ドコモの子会社化の意義は薄れるかも?、と思えてきたりもする。
ただ、
そもそも、通信が”光ファイバーか携帯か”などという括りで語るものではなくなってきており、
シームレス化が進む時代、
NTTとドコモは一体の方が自然な気がする。
それに、
今後、日本政府がコントロール権を手放した後、
新たに牛耳ろうとする方々にとって、NTTもドコモも管理下に置けた方が、
日本の通信全体にコントロールが効きやすくて良いのかも、
とも思えてくる。
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