今から2年前(2021年4月1日)、
リース業界大手の「三菱UFJリース」と「日立キャピタル」が合併し、
「三菱HCキャピタル株式会社」が誕生して以降、
多くの投資家の関心の的が、
「日立製作所が、どれくらいのタイミングで株を売却していくか」
ことだと思う。
当初から、
すこしずつ売却は進んでいたが、
この記事でも書いたように、
意外にもそれほど売っていなかった時期もあった…w
しかし、
今日、あらためて推移を確認してみると、
最近、加速していたことに気づいた。
・2021年9月時点での日立の保有割合:11.82%
・昨年秋時点での日立の保有割合:8.92%
1年で、2.9%減少だったのだが、
2023年3月17日 現在4.40%!
この半年ほどで、
4.52%も下がったのだ。
最近、
業績は順調なのに、
株価がお手頃なものでとどまっていたのは、
日立の売り圧力の影響かも。
そこで、
ニュースを振り返ってみると、
この半年くらいで毎月のように”日立の売り”報告が出ていた。
・2022/10/17 9.50% → 8.49%
・2022/11/30 8.49% → 7.48%
・2023/01/12 7.48% → 6.45%
・2023/02/20 6.45% → 5.44%
・2023/03/17 5.44% → 4.40%
–
”1ヶ月に1%ペース”で売っている!
このまま進行すると、
4月中旬に3.4%
5月中旬に2.4%
6月中旬に1.4%
7月中旬に0.4%
と、
7月末あたりで「0」になる見込みだ。
まあ、
今回で保有割合が 5%を切ったので(4.4%)、
これからは「大量保有報告書」は公開されないと思うけど、
いずれにしても、
現在の4.40%が0%に近づいた時、
売り圧力はなくなるので、
本来の株価になっていくであろう。
なので、
投資家の視点で見ると、
日立が売っている間が株を買い増すCHANCEなのである。
日立が投資家にお手頃に買うチャンスを与えてくれている、
とも見ることができる。
なにしろ、
この企業の価値を考えると、
現状の株価は明らかに割安。
価格 < 価値
の状態なので、
狙い目なのだ。
PBR = 0.64
1倍が本来の価値と考えれば、
1.6倍近い株価の価値である。
そして、
日本企業の平均が15倍と言われるPER:が、
三菱HCキャピタルの場合、8.8倍。
(数字が低いほど、割安)
次の増配が昨年同等に1.18倍くらいで増配すれば、
通期配当が36円くらいになり、
株価もアゲ要因にもなる。
そうなってくる前、
暴落したタイミングで買い増そう!
P.S.
「東証、PBR1倍割れ1800社に改善策の開示を要請」
という報道があった。
東京証券取引所は、PBR(株価純資産倍率)が1倍を下回る上場企業に対し、株価水準を引き上げるための具体策の開示を求める。直近で1倍割れは約1800社ある。企業に資本コストや株価を意識した経営を定着させる狙いがある。
東証プライム市場と同スタンダード市場に上場する全約3300社に対し、資本コストや市場での評価を認識するよう要請する。
–
三菱HCキャピタルのPBR = 0.64
東証の要請に沿ってPBR 1倍になるには、
株価を1.6倍近くまで上げる必要があり、
1,000円/株まで上がる可能性がある。
PBRが1以下の企業の株は、
投資家にとっては狙い目かも。
MUFGもPBR 0.6なので、
これから楽しみだ。
逆に、
KDDIなどは1.76倍なので、
割高。
KDDIのようなところの購入は様子見してからのほうがイイ。
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