「オランダ仕掛け」の想い出/「1 : n」構造戦略への目覚め

1 : n

私が小学生だった頃、
魚釣りに夢中になっていたことがあった。

地元・群馬にて、
仲間と集まって、よく近所の川に出かけていたものだ。

特に、
農業用の用水路。

春になると、
ウグイをはじめとした魚が
たくさん泳いでいて、
私達の目に見える水面をたくさん泳いでいた。

私達は全員、
釣り竿に生きた餌をつけて釣りをしていた。
仲間の何人かは、1匹か2匹魚を釣り上げていたが、
私は1匹も釣れない状態が何続いていた。

私の目の前を魚が泳いでいて、
目に見えているのに釣れないのだ…
何とも悔しい思いをしていた。

「何とか良い方法はないかなぁ」
と、私は街の釣具屋さんに行って、
おじさんに質問したり、
魚釣りの本を読んだりして、
調べまくっていた。

そして、
何週間か経った後、
私は何とも変わった”仕掛け”があるのを見つけた。

その”仕掛け”、
釣具屋さんのおじさんは、
オススメしていなかったのだが、
鮮やかな蛍光塗料が釣り針の根元に塗ってあり、
銀色のカゴがついている変なパックに入ったものだった。


これが、
「オランダ仕掛け」というもので、
当時の私の釣り人生を大きく革新するものとなったw

この仕掛けは、
生きた餌はつけずに、
カゴの中に「練り餌」を入れて魚をおびき寄せ、
針の根元でキラキラと鮮やかに光った擬似エサを
食べようとした魚を釣り上げる、
という実に変則的なスタイルの釣り方であった。

そこで、
私は釣り竿もリールのタイプのものに買い換えた。

さらに家に帰って、
擬似エサを私好みの派手な色に蛍光塗料を塗った。

そして、
再び、いつもの川へ。

リールタイプの釣竿に、
鮮やかにキラキラと光った疑似餌つきの針が10個ほど、
その先に練りエサの入ったカゴ。

川に流すと、
川の流れにのって遠くまで流れていく。

光った擬似エサも魚も見えないくらい遠くまで流れていく。

数分後、
釣竿が大きくしなった。

いつもなら水面下の草などに引っかかっただけだったりしたのだが、
この時は魚が動く振動が手元でわかった。

リールを巻いて手繰り寄せると、
なんと一度に3匹も釣れていたのだ!

この日は、
このまま釣れ続けまして30匹ほど釣れたのだが、
一緒に行った友人たちが、
私の「変則的な仕掛け」に驚いていたのが印象的だった。

仕掛けは友人たちにも教えてあげて、
これから何回も釣りに行ったのですが毎回大量に釣れていた。

・・・

この「オランダ仕掛け」の衝撃的な成功体験は、
今でもよく思い出す。

それから、
大人になり、
社会人になりたての頃、
営業活動をしたことがある。

その際、
当初は、1件1件営業に行っていたのだが、
途中から、情報誌を活用して、
新規店舗を出店するところだけに絞ってTELアポするスタイルに進化させて、
大幅に営業の成果を出し始めた。

さらに、
成約した現場で出会う内装業者や設計者に、
「今度、手掛ける物件で要望があれば、ご連絡ください」
と伝え、どんどん紹介いただき、
成約が伸びていった。

その当時、
これもオランダ仕掛けの成功パターンに似た方程式がある、
と気づいた。

つまり、
「1 : 1」から「1 : n」構造への転換だ。

最近では、
衛星放送やインターネットが発展し、
学習塾や予備校の授業なども映像で届けるスタイルが出てきているが、
これなどが象徴している。
衛星放送やインタネットが普及し始めた90年代によく言われた、
VOD(Video On Demand)に基づいたものだ。

1人の先生が生徒1人に教えるのが「1 : 1」スタイルで、
何人もの生徒を1箇所の教室に集めて教えるのが「1 : 集団(30とか)」、
さらに、
オンラインで不特定多数の生徒に教えるのが、「1 : n」。

「1 : n」のスタイルは、
とっても効率が良く、
成果も∞(無限大)へと広がりやすい。

労力、コストの最小化と、
効果の最大化。

今後のビジネススタイルにおいて、
「1 : n」のスタイルが超有効だと思うし、
私自身、それを心がけたい。

インターネットがさらに普及するこれからの時代、
ますます このスタイルの有効性が高まっていくだろう。

冒頭の魚釣りの事例では、
釣果である魚は、一度釣ったら一度きりだが、
予備校の事例では、
一度生徒になった人を継続的に指導することもでき、
成果がさらに増える可能性も持っている。

LTVが長くなるほど、
さらに、労力対効果が高められ、
理想形である。

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